「マイマイ新子と千年の魔法」

監督：片渕須直
原作：高樹のぶ子
声の出演：福田麻由子、水沢奈子、森迫永依、本上まなみ
配給：松竹

概要：美しい自然が残る昭和30年代の山口県防府市・国衙。戦争の傷跡から立ち直りつつあるこの町で、小学3年生の少女・新子は、お爺ちゃんから聞かされた千年前のこの町やそこに住む人々を想い、楽しく遊んでいた。そんなある日、東京から転校生・貴伊子がやってくる。田舎の生活に馴染めない貴伊子だが、好奇心旺盛な新子に引っ張られるうちに徐々に友達も増えていった。だが、そんな仲間たちとの絆を揺るがす大事件が起きてしまう。

評価：★★★★☆
感想：マッド・ハウス最新劇場作を観てきました。
公開劇場が少なく（千葉では２か所）苦労しましたがとても心温まる素晴らしい映画でした。
初日・初回なのに客入りは少なく出足は悪かったですが今後伸びてゆくでしょう。
単に大人向けの懐かし映画ではなく、魔法と冒険のファンタジーでもなく、空想好きな女の子と都会から来た転校生との友情と、大人の事情で振り回されながら成長してゆく子供たちのお話です。
ジブリ調の作画も音楽もよかったのです。が後半急ぎ過ぎた感が。
これは原作があるなら読んでみたい。きっと補足があるのでしょう。

（以下ネタばれ）
髪はねるのが気になるなら前髪をあげてはどうだろう。小学３年生が香水っていかんだろう。色鉛筆は誰か止めてやれって。ウィスキーボンボン勝手に持ってきたらいかんよ。金魚事件、ＢＡＲへの決行のあたりから感動しっぱなしでした。小学生とは思えない、漢だよタツヨシ。ジブリでいけば「おもいでぽろぽろ」と「耳をすませば」と「火垂るの墓」に近いかも。