「借り暮らしのアリエッティ」

監督：米林宏昌
脚本：宮崎駿
声の出演：志田未来、神木隆之介、三浦友和、大竹しのぶ、竹下景子、樹木希林
配給：東宝

概要：古い家の台所の下に住み、暮らしに必要なものはすべて床の上の人間から借りてくる借りぐらしの小人たち。そんな小人一家の14歳、アリエッティは、好奇心と伸びやかな感性を持つ少女。だが、人間に見られないよう、目立たないよう、つつましさと用心深さを求められる毎日を送っていた。

評価：★★★★☆
感想：待望のジブリ最新作を観てきました。
劇場は他にも話題作揃いのためそこそこの客入りでした。
９０分強と少し短めですが、音楽、映像、テンポの良い展開と出来の良い作品でした。
小人が人間の世界に忍びこんで少しづつ物資を借りてゆくという設定は面白く、細部に至るところまでとてもとてもよく描かれていたのが印象的でした。
お母さんの慌て振りは過去のジブリ作品にはない斬新さがありました（従前、母もしくは母的なキャラは偉大で寛容で大胆かつ賢者のようなキャラだったので）。
携帯電話が出てたので現代の設定かと思われますが、とても古めかしくどこか懐かしく自然の緑がたくさんのジブリ背景はとても安心できます。
ラストについては賛否がわかれているようです。自分は満足です。

（以下ネタばれ）
お茶を入れるところや泣くところなどの水滴がいちいち大きいのがリアルでよい。名前は外人名なのに日本語で喋ってるのは違和感がある。借り用の戦闘服にチャイナ服があったのは驚いた。マチバリ剣はそのまま服に刺すとは。かっこいいジムシーは不器用でよかった、昆虫の足とか。人に見られたら引っ越すだけでよいのだろうか、もっと騒ぎになるのでは。ラストの指に抱きつくシーンはちょっと涙目になりました。心臓病の手術はおそらく成功したのでしょう、出だしが回想だし。